知る人ぞ知る、富山県の秘湯を紹介

全国各地に点在している温泉、その中でも実は秘湯中の秘湯が勢揃いしている県として、マニアの間でも有名なのが富山県だ。ここにはかの戦国武将が愛したと言われる温泉もあれば、徒歩や自動車では行くことの出来ない秘湯などもある。そんな富山県の温泉事情を紹介する、ここはそんなサイトとなっている。

温泉

だからこそ秘境の温泉はやめられない?

生地温泉には命を掛けた温泉への愛情が無ければ辿りつけない、なんて言った危険がつきまとうことはない。そもそもそんなものを温泉には求めていない人は、まだきちんと安全が確認できるだろう施設へと赴くといいでしょう。絶対安全、なんて言葉は使用できないのであれですが、秘境の温泉地に比べればまだ危険性は格段に低い。

高天原温泉もルートによっては命をかけ無くてはならないわけですが、実はここよりも危険度がおよそ最高値と言っても申し分ない温泉が存在している。別名、日本一危険な温泉とも呼ばれているほどなんですが、これは名誉なのか不名誉なのか分からない称号だ。はたから見れば温泉としての価値を下げているように見えますが、危険という二文字を超えた先にある温泉の素晴らしさを堪能できるとなったら、その素晴らしさは相当なものではないだろうか、と少しばかりの好奇心が駆り立てられる。

この温泉も気軽に赴くことは出来ませんが、温泉マニアはもちろん登山をする人にもその名称が知られているのが、『阿曽原温泉』と呼ばれる秘湯についてだ。ここも高天原温泉と同じく、山小屋で一泊してから訪れるシステムとなっている、山小屋から温泉までのルートは別段問題はありません。一番重視しなければならないのは、この山小屋まで行くための登山ルートが非常に険しい点についてだ。

リアルに危険過ぎる

登山ルートといえば、純粋に周囲には獣道があちこちあるもののしっかりと大地が感じられて木々が周囲にある状況を想像した人は、この阿曽原温泉へ行く際は本当に覚悟して欲しい。どんな道を行くのかというと、それこそゲームやアニメでしか見たことがないような、人間1人が歩くスペースが辛うじてある切り立った崖側を歩かなければならないのです。この道程、とてもではないが山に慣れている人といえど危険が常に伴い、生死の境目に立たされているといっても過言ではない道だからだ。

色々検索してみると、楽しそうに歩いている人の様子が見かけられますが、こういう人達はリアルに山登りに対して十分すぎるくらいの耐性を持っている人達ばかりのはず。初心者で山登りに慣れていない、まして高所恐怖症などといったトラウマを抱えている人にはありえないくらいの状況下で目的地を目指さなければならない。

危険と言われる由縁が理解できるでしょうか、秘湯を目指すものはこうした危機を試練と思って乗り越えた先に待っている目的地を堪能する、というには命をかけすぎているように思う。そもそもよくこんなところに温泉を造ったなぁと思う。実際、作る上でも色々と問題が発生して死者も出す大惨事を引き起こしているのです。

仙人ダム建設時に発見された

この温泉が発見されたのは、近隣にある仙人ダムを建設している最中だった。トロッコの軌道を作るためにトンネルを掘削している最中、阿曽原谷付近で高温の岩盤が発見されたことで工事が一時停滞してしまいました。トンネルが開通した後は導水管の設置などで温度を下げることは出来たが、それでも一定の温度はそのままとなっていたが、逆にこの温度を利用して温泉ができないかと考えられたのです。

工事が行われた当時は温泉は日本人の心とばかりに広がっていたので、山奥にいながら温泉が楽しめるなんてこれ以上ない話だと、そう結論づいたのかもしれません。実際、トンネル工事が行われていた頃には温泉付近には作業員のための宿舎も存在していたという。ですがトンネルが無事完成した後、泡雪崩が発生して建物は崩壊し、その直後に大規模な火災が巻き起こって多数の死者を出す事故へと発展してしまったのです。

そしてそんな宿舎があった基礎コンクリート部分は現在、阿曽原谷温泉を利用する人が宿泊する山小屋に応用されている。

行きたいかと聞かれると

ここまでの話をまとめると、正直なところこの阿曽原温泉は知る人ぞ知る秘湯なのかもしれません。ですが行き帰りの危険、現在山小屋がある場所は多数の死者を出した事故現場でもある。もはや軽い怪談が生まれてもおかしくない場所ではないだろうか。それでも秘境であることに変わりありませんが、こうした点を加味しても訪れる価値はある、とは正直言い難いかもしれません。山登りが好きで、そんな過酷な状況を乗り越えた先に待っている温泉を楽しみたいという人は止めはしない。

富山県の温泉で、何もこんな危険な場所へと赴かなくてはならないこともない。無難に、いつもの日常で少し贅沢ができる程度の温泉宿をお求めなら立山温泉や宇奈月温泉のほう無難といえるでしょう。秘湯めぐりをしている人は、昨今山の事故が増えているので色々な意味でご注意下さい。