知る人ぞ知る、富山県の秘湯を紹介

全国各地に点在している温泉、その中でも実は秘湯中の秘湯が勢揃いしている県として、マニアの間でも有名なのが富山県だ。ここにはかの戦国武将が愛したと言われる温泉もあれば、徒歩や自動車では行くことの出来ない秘湯などもある。そんな富山県の温泉事情を紹介する、ここはそんなサイトとなっている。

温泉

本当の意味で秘境

世の中には普通に考えたらあり得ないことなど幾らでも有ります。例えばその中には『秘境』も含まれていると、個人的に考えられる。秘境といえど、このご時世では交通網が発達したことでどこへでも赴くことが出来るようになった。人間の進出は宇宙にまで手が届いている中で、秘境中の秘境とはやはり深海だろうか。だがこうした問題もいつか解決してしまうのではないかと思うが、そうした話が現実として叶うのはまだまだ先のこととなるだろう。

秘境という言葉は温泉にもよく使われます、ですが実際行こうと思えば誰でも足を運べるくらいになってきている。それこそ訪れる方法は徒歩を含めた自動車を利用したりするなど、手段が増えている。かつては足か馬だったのが、機械仕掛けの乗り物で可能としていったのだから冷静に考えて凄いことだ。自動車の存在をこの時ほどありがたく思った人も少なくないのではないでしょうか。ですがこうした秘境と呼ばれる場所に温泉があるのもそうですが、訪れる時期が悪ければ最悪帰れない、なんてことになりかねない。一度、山奥の温泉宿に家族とともに訪れた時、大雪に見舞われて自動車のタイヤに取り付けるチェーンを父が持参していなかった時、あれは本当に死ぬかと思うくらいの連続だった。街道に出た時ほど生きててよかったと思ったことはない。

秘境と呼ばれる温泉も見どころがあるといえばありますが、同時に危険が沢山内包しているので気をつけなくてはならない。ですがそこにある温泉は一級品とばかりに観光客を楽しませてくれるので、より楽しめる。富山県にも、実は行こうと思っても簡単に訪れる事ができない秘境の温泉宿が存在しているのです。

船でしか行けない大牧温泉

まず紹介する秘境の温泉宿として全国的にも、これほど稀有なケースはないと言える旅館についてですが、『大牧温泉』というものが存在している。名前を出してハッとする人もいるでしょう、何せ本当の意味で気軽にいつでも訪れようと、地元の人でも思えない場所にあるからだ。まず行き方だが、この温泉は周辺にある小牧ダムのダム湖と切り立っている断崖の間に存在しているため、船を使っての移動手段となっている。自動車では行けないのかというと、そこまで道路が整備されることは出来ないため、実質船着場までしか自動車は使用できない。

船を使うわけですが、船便そのものも一日に本数が限られている。その数何と僅か4本のみとなっている。旅館側にしても、観光客にしても、この4本を全て乗り過ごしてしまったらその日は旅館へと戻れない。それならボートを持ってくれば良いなどと無茶苦茶な理屈は持ち出さないようにしよう。そもそもそんなことをして無事にたどり着ける保障もないので、無理はしないのが得策だ。観光客にすれば時間を守れば問題無いですが、旅館側が日常的に使用する食材などをどのように搬入しているのかも、正直気になるところだ。もしかしたら専用の船が存在している可能性も十二分に考えられるので、色々と気になる点があるなら問い合わせてみるのもいいでしょう。

携帯の電波が届かない

秘境の位置によっては文明の利器もただの役立たずなお荷物になってしまうこともある。この大牧温泉にしても、旅館周辺は山と森と川しかないため電波なんて物は届かない。スマホや携帯電話はこの時ほど鞄の中に放り込んでおいてもいいレベルになるから、本当に凄い。今では日本全国、余程の場所でなければ利用できない道具が鉄くず同然となってしまうから面白い話だ。

今どきの、スマホや携帯がないと不便で仕方がないと嘆く若者には向かない旅館かもしれませんが、疲れた心で本当に何もない場所でゆったりと過ごしたいと、温泉だけを楽しみにしてきたという人なら秘境を堪能できるでしょう。

何もないを楽しもう

こうした場所へ、手ぶらで訪れると最初こそ退屈ではないだろうかと感じる時もあるかもしれません。ですがそれ以上に何もする必要もない贅沢さを堪能できるのではないか。生地温泉のたなかやでも利点にしていますが、訪れる方法については千差万別と言っていい。自動車で訪れることが出来る、それはつまりどこかへ遊びに出かけることも可能というわけだ。

しかしこの大牧温泉についてはそうした行動を起こすことも出来ない、一日数本としか存在しない船を乗り過ごしてしまったら当てもなく、何処ぞで一晩を過ごす羽目になってしまう。そうならないようにするためにも、一度訪れたらその日はゆったりと旅館でのんびりしよう、秘境と呼ばれる温泉、そこにしかない楽しみを心余すこと無く堪能できる。